長崎県社協広報誌「ながさきのふくし」vol.27 誌面連動ページ

ながさきのふくしvol.27をより活用していただくためのページです。


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表紙のおはなし 「精神保健福祉ボランティアグループ クレヨンの会」

平成11年に開催された精神保健福祉ボランティア養成講座の受講修了者のうち有志の14名で、翌平成12年5月にボランティアグループ『クレヨンの会』を結成。
現在メンバーは8名で、長与町にある『地域活動支援センターあおぞら』において、週1回の共同作業やレクレーションを中心に『来れる人が来れるときに』をモットーに活動中です。

活動初期は「なぜ来るのか?」「何しに来るのか?」といったボランティアへの拒否反応があったけれど、活動を続けていくうちに顔なじみとなり、「また来てね」の声をかけてもらったり、施設外でも挨拶を交わしたりするような間柄になっていったことは、メンバーの喜びとなっています。

クレヨンの会活動風景

メンバーになったきっかけは、皆さんほぼ同じで『会長に誘われちゃった』から。
「PTAでご一緒したり縁があって」
「以前、会長と職場が一緒で」
「いろいろなボランティア活動をしてきて、疲れてきたので辞めたところで会長からスカウトされてしまった(笑)」
「社会とのつながりが欲しいなとボランティアを探していて、役場から養成講座を勧められた。そこで会長から声がかかった」
「とにかく母が楽しそうに活動しているので私もやってみようと思った」
などなど。
メンバーの皆さんは、行政だけではまかなえない部分を担っているという意義を感じながら、自分のペースで楽しみながら活動を続けています。
会長の石川さんは終始明るくて、メンバーから愛され信頼されていることが、インタビュー中強く感じられました。

クレヨンの会のみなさん

石川会長には
「もっともっと色々やりたいんだけど、活動の特性上、心の病を抱える方々と関わるので、ボランティアは誰でもいいわけではないんです。なかなか会の人数は増やせない。どうしても知り合った中から適性を見て”一本釣り”になっちゃうのよね〜」
との悩みも聞かせていただきましたが、きっと会長の朗らかさと粘り強さで、この活動は少しずつ広がっていくと感じられた取材でした。

特集:生計困難者レスキュー事業 〜社会福祉法人のネットワークによる「誰もが生きやすい長崎」への取り組み


【生活困窮者への支援】
■フォーマルサービスの例
生活保護についてはこちら(長崎県ホームページ)
生活困窮者自立支援制度についてはこちら(一般社団法人 生活困窮者自立支援全国ネットワーク)

■県内のインフォーマルサービスの一例
・長崎ホームレスを支援する会(同会ホームページより)
<グループについて>
失業や病気などを理由に経済的に困窮し、生活困難に陥り路上生活に追い込まれた人や家があっても自立に向けた支援を必要とする人びとに寄り添う市民のグループです。2020年で設立11年を迎えました。
自立に向けて側面から支援する活動と、炊き出しや弁当配布などの活動を主に行っています。
いかなる政治団体、宗教団体にも属していません。どなたでも活動に参加できます。歓迎します。
<なぜ路上生活者の支援が必要か?>
路上生活者は、自分ではコントロールの利かない家庭や経済や病によって、社会からはじき出されてしまった人びとです。住所が無くては行政から生活保護のサポートを受けることもできません。
その人をサポートするのは、私たちが自ら選択してできることです。
私たちのグループはできる限りのことを続けていきますので、少しでも関心のある人は自分にできることでいいので力を貸してください。  長崎ホームレスを支援する会 詳しくはこちら

・長崎つなぐBANK(同団体ホームページより)

長崎つなぐバンクロゴ

<ひとり親家庭を地域で支える>
『つなぐBANK』とは、フードバンク活動を通じて、経済状況が食生活に影響する可能性がある、ひとり親家庭とその子どもたちを支援する事業です。宅所による食の提供や様々な専門家による各種サポートを通して、その家庭に必要な支援につなげ地域での孤立を防いでいきます。また、食の提供以外に生活用品・学用品などのグッズ提供も行っています。
<『宅所』とは ―食品提供と安心サポート―>
2ヶ月に1回、指定された場所(宅所)にて、フードバンク活動で集められた食品を、児童扶養手当受給世帯のひとり親家庭世帯の方々に無償提供しています。
また、宅所開設に併せて、法律相談・生活相談・歯科相談など、ひとり親家庭の方々のニーズに応じた様々な専門的なサポートを行います。
宅所の利用は、児童扶養手当申請時に配布されたチラシから、申込されたご家庭が利用する事ができます。
宅所の開設、サポートのご案内は利用者だけにLINEでお知らせするので、安心して利用することができます。
 長崎つなぐBANK 詳しくはこちら

・フードバンク協和(協和商工株式会社による本業を最大限に生かした地域社会貢献)(同社ホームページより)
<“もったいない”から“いただきます”へ。>
大量の食品廃棄と子どもの貧困。それぞれに急を要する社会問題を、協和商工は「地域密着型の業務用食材問屋」という「本業」を生かすことで、解決に取り組んでいます。
以前は捨てていた余剰商品や、試食会のサンプルの残りなどを「もったいない倉庫」に保管してネット上で管理し、児童福祉施設やこども食堂に提供するシステムは、すでに多くの利用があり、全国展開の可能性も。あたたかい食卓から生まれる「絆」や「和」を広げることで、子どもたちが地域の明るい未来を作ってくれることを願っています。
<同社フードバンクのしくみ>
フードバンク協和のしくみ

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 フードバンク協和 詳しくはこちら

■生計困難者レスキュー事業実施法人におけるレスキュー事業関連情報
 誌面でご紹介したほか、下記で支援事例等が紹介されています。
 ・(福)長崎厚生福祉団 救護施設 彦山の森 インスタグラム
 ・(福)ふるさとホームページ

歳末たすけあい運動

12月1日から25日までに取り組まれる「歳末たすけあい運動」や、令和6年1月から始まる「テーマ型募金」についてはこちらの長崎県共同募金会ホームページをご覧ください。※テーマ別募金については、12月中旬に掲載予定

<共同募金の歴史>
全国的な共同募金運動は、第二次世界大戦後、1947(昭和22)年に「国民たすけあい運動」として始まりました。「困ったときはお互いさま」の気持ちから、第1回目の共同募金運動ではおよそ6億円の寄付金が寄せられました。現在の貨幣価値にすると、1,200億円に相当するといわれています。(詳しくは中央共同募金会ホームページ「共同募金70年の歩み」をご覧ください)
実は、それより26年前に日本で最初の共同募金運動が実施されています。しかも長崎で。
1921(大正10)年、長崎市において10月20日から11月2日まで2週間にわたって実施されたのがわが国初めての共同募金運動として記録されているそうです。
その背景には、前年の1920年に長崎市方面委員(現在の民生委員)制度が発足しており、また長崎県社会事業協会(長崎県社協の前身)が同年8月に組織化されていたことがあります。 この共同募金は、当時の県知事の立案で、長崎県社会事業協会が実施主体となって、社会事業に必要な資金集めの方法として実施されました。
そして、その活動の中心となったのは、要援護者の救済を主な任務として発足したばかりの方面委員でした。

【左から、当時のポスター、募金章、ビラ】
当時のポスター  当時の募金章  当時のビラ

2週間にわたって実施された共同募金の実績額は、3万7,319円3銭に及び好成績を収めました。
この額は、今の金額にするとどのくらいになると思いますか?
企業物価指数(明治時代までさかのぼれる「戦前基準指数」を使用)で換算(大正10年:1.296、令和4年:859.4)すると24,746,873円!
ちなみに、昨年度の赤い羽根募金と歳末たすけあい募金の長崎県内の合計額は、187,551,464円。日本で最初の共同募金がビラにあるように2週間で集められたものと考えると、すごい額だということがわかります。 社会の変化のなか、共同募金は、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する、「じぶんの町を良くするしくみ。」として、取り組み続けられています。
※みなさんからの募金がどう使われているかは、赤い羽根データベース「はねっと」でご覧いただけます。

カネマツコラム

カネマツ先生が、福祉現場や福祉の教育現場、地域での支援に携わる中で得た“ふとした気づき”を、
現役職員のみなさんにコラムでおすそ分け。

第6回コラムイラスト

第6回は「置かれた場所で咲く」
webでは過去のコラムも一気読みできます。
カネマツコラムはこちら

寄付御礼

・純心祭実行委員様

・時津町職員組合
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長崎県社協会長表彰

広報誌でご紹介した2団体のほか、こちらで令和5年度に受賞された方々についてコメントとともにご紹介しています。活動が垣間見えるようなコメントも。
また、令和4年度・令和3年度の受賞者のご紹介・コメントもご覧いただけます。

お問い合わせ先

長崎県社会福祉協議会 総務企画課 企画担当

〒 852-8555 長崎県長崎市茂里町3-24 県総合福祉センター2F

TEL:095-846-8657 / FAX:095-844-5948

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